人生の分岐点

【じぃじキャンバス18】



なぜ、
大好きな仕事だった
染色工員を

突然、辞職したのか?



入社試験では、

3年間自転車通学した
ワシを気に入ったのか

重役が
“即決採用”を通告して

ビックリ!



職場配置は、希望通り
「試験染め」と「一般染色」の

異例で、破格の
待遇だった。

先輩たちも親切で
楽しい職場だった。 



だが、しかし・・・・・

突然わが身に労災事故!

画像の説明

入社半年、7月下旬のある日、

染色槽のステンレス板が外れて
ワシのゴム長靴上に落下!

その瞬間、
重い麻痺感が走った!

裂けた長靴から
のぞく傷口は赤黒い!

駆けつけた
工場長と同僚に支えられ、

社長専用車・ビューイックで
緊急搬送された。


医師が
私の顔を覗き込み、



右足親指第1関節から
人差し指第2関節

中指先端部分まで
切断されかかっている。

神経を引っ張り出して
つなぐ手術をする。

骨は自然にくっつくが、
指は、曲がらなくなるだろう。



それでも、

職場復帰に備えて

ワシは事故原因を図面化し
病室で改善案を準備していた。



そんなことより、

今、会社は忙しいから
退院したらすぐに出社せよ!



と、労務課長は言い放ち

「ワシの改善図面」の受け取りを
拒否しやがったのだ!!



その瞬間、

工員を人間扱いしない
「企業の本質」が

ワシの脳裏に

雷光のようにひらめいて
焼き付いた!



俺の人生を生きる場じゃない!



即、退職を決意した。






「人生は、たった一度っきり」

という真実に目覚めたワシは



===================
自分の尊厳・人間の尊厳
夢中に科学する至福の時空
===================

に覚醒したのだ。



それは、

子どもたちと
理科の先生として生きる夢

の発見だ。



今となってみると
元特高警察の労務課長は

ある意味、人生の恩人だ。



・・・



退職届を事務へ提出後、

退社挨拶に
重役室を訪ねた。



会社としては残念だが、
君には、進学が良いと
私も思うね。



ありがたかった。



・・・・・



工業高校を卒業して半年後、
9月からの受験勉強だ。

進学校の受験勉強並みに

合格には3年かかるだろう

と覚悟した。



両親と兄にお願いした。

当分、お金を稼げないが、
ご飯を食べさせてもらいたい。



父は
ワシに職業適性検査を受けさせる
手続きをしており、

名古屋の会場へ
ワシは同道した。

その結果は、



医者・弁護士・・・何でも適性・・



安心したのか、

それからの父は
何も口出ししなかった。

何しろ、

我が一族から初めての

大学受験生だ。

父の心配は、よくわかる・・。



・・・



塾の授業に
1時限だけ出席したが

自分のペースで

受験勉強する方が

学習効率が良いことを
痛感したので

交渉の結果、
授業料を返金してもらった。

塾の事務長は親切だった!



そして、

受験勉強するのは自分自身だ!

自宅での受験学習を
開始した。



・・・



親友が、

僕が使った
受験参考書をあげるよ。

と助けてくれた。



・・・・・

画像の説明


「4当5落」

4時間睡眠なら受験合格だが
5時間も寝たら、落ちる

と言われた時代。



ウソだ!

8時間睡眠でなきゃ、
脳がベストに働かんぜ!

俺は「にんげん」らしく
受験勉強するぞ!

朝6時に起きたら、
まず散歩。

朝食までに、ひと勉強して
食事が済んだら、昼食まで勉強

昼食後にひと眠りして
起きたら勉強

画像の説明


体力維持のための
夕方のサイクリングは、

木曽川・祖父江砂丘まで
往復15㎞

そして
夕食までに、ひと勉強

夕食と入浴を済ませて
就寝前にも、ひと勉強

夜は10時には寝て、
8時間睡眠の確保。

ーーーーーーーー
6時起床
8時間の受験勉強

適度な運動
10時就寝。
ーーーーーーーー

脳のベスト・コンデション維持の
時間割を

楽しく実行した。



・・・・・



ターゲットは

愛知学芸大学(のちの愛知教育大学)
中学課程理科・物理教室のみ!

3年間は覚悟の
受験勉強を開始してから

半年後の2月に

場馴れ・練習のつもり
で受験した。



退職後に半年だけの
受験勉強のワシは

不合格に決まっとる・・。



だから、
合格者の発表日は

受験勉強の合間の運動がてら、

自宅から大学までの約30㎞を
愛用のママチャリで

ゆっくりと

9時頃に出発、正午頃に到着。



すでに、

受験生が立ち去った後の
静かな構内で

「合格者発表」掲示板に近づいた。



あれ?

あれあれ?



・・・ある。

ウッソだろう!



にわかには信じられず、
自転車で校内を1周してから

もう一度、確認した。



・・・ある。



もう1周し、
校内を2周しても



ワシの受験番号が



・・・ある!



=======
奇跡が起きた!
何たることだ!
=======

WA〜O!

画像の説明

・・・・・・・



次回は、
「夢の!大学生活」



スタートは
天国極楽世界の毎日。

しかし、
人生一寸先は闇。



絶体絶命!
主治医の「休学宣告!」です。